痔のお話

痛い! 出血! 痔で悩む人は多いものです。

人間の祖先は四つ足であることはご周知のことです。

人間は進化し、二本足で立つことにより二本の手で道具を使うようになりました。

実は四つ足の動物、たとえば犬や猫には痔疾患は非常に少ないのです。

四つ足の動物は心臓とお尻がほぼ同じ高さにあり肛門の血流がスムーズだからです。

 

人間は二本足で立つため重力の抵抗力で心臓に血液が戻りにくく鬱血しやすいのです。 
 

心臓から送られた血液が再び心臓に戻るルートは二つあります。

下直腸静脈から中直静脈、下大静脈をとおるルート、

上直腸静脈から門脈という血管をとおり肝臓を経るルートです。

門脈には逆流を防ぐ弁がないため血液が逆流しやすいのです。

特に飲酒やストレスで肝臓が疲れていると肝臓が門脈からの血液を受け入れられず

鬱血が起こりやすくなります。これによって起こるのがよく見られる痔核(いぼ痔)です。



 
疾病の種類

痔のなかでもっとも多くみられます。

血液がうまく流れず血管が膨らみ、いぼができます。

一般にいう疣とは異なり中が血液のため、色はピンクがかっています。

肛門の中にできるものが内痔核→痛みはなく排便時の出血(滴状、射出)、不快感

肛門の外にできるものが外痔核→自覚的に腫れがわかり主な症状は痛みで

出血は少ない

 

硬い糞便、浣腸などの刺激により肛門に傷がつく

排便時や排便後の激しい痛み、大量の出血により貧血の原因になる。



肛門や直腸の粘膜が脱出する

原因の一つは内痔核(いぼ痔)の脱出→自覚的に腫れがわかる

排便時の脱出で痛みや不快感

もう一つは肛門固定組織弛緩による脱肛→衰弱した高齢者、虚弱児に多い



肛門の周囲にできた膿瘍から膿が排出されトンネルができる

下着がよごれたり、不快感、痒みがある。難治性



肛門周囲組織の感染、化膿症(できもの)→膿がたまり痛み、熱感

進行すると悪寒、発熱、 



いぼ痔とは異なり、何度も炎症を起こすことで硬結したもの

肛門部の不快感、異物感、排便時痛 、出血、脱肛

自覚的な症状は軽い 



痔の治療

疾病の種類により処置方法や治療薬は異なります

早めの受診、または薬局での相談をお勧めします

症状により飲み薬や外用薬で治るもの、呪術が必要なものがあります

痔の養生法
 ・ 保温 →体、特に下半身を冷やすと肛門部の血行が悪くなり痔が悪化します。
        ゆっくり入浴するようにしましょう

 ・ 横になる →心臓と肛門の高さが同じになり肛門部の血流がよくなります
           早めに就寝ししっかり睡眠をとりましょう

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消化器を冷やさない →冷たい飲食物は胃腸を冷やし血行が悪くし痔が悪化しま
                  す。温かいものを摂りましょう

 ・ 
アルコールはひかえる →お酒は肝臓を疲れさせ痔が悪化します。
                   治るまでガマンしましょう

 ・  ストレスをためない →ストレスは血流を悪化させます。上手に解消しましょう

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便秘の改善 →便秘が続くと便が硬くなり排便時に痔が悪化します
             便通を整えましょう。