関節リウマチとは

     関節の内面をおおっている滑膜かつまくという膜に炎症が起こり、
     進行すると軟骨・骨が壊れていく病気です



 原因

  完全に病気の原因がわかっているわけではありませんが
  患者さんの免疫系(細菌などから体を防御するシステム)に異常が
  あることはよく知られています。
  

  免疫の異常が滑膜炎を引き起こし、関節を壊していくわけですが、
  その中心的な役割を演じているのが、
  サイトカイン(TNF‐αアルファやIL‐6など)という物質であることが
  最近の研究でわかってきました。 



 検査と診断

関節リウマチでは、発病して2年以内の早期に軟骨・骨が壊れていくといわれています。
いったん傷んだ関節を元にもどすことはほとんど不可能なので、
軟骨・骨が傷む前の関節炎の段階で、
なるべく早く診断して治療することが大切です。

 アメリカリウマチ学会の分類基準(1987年)に基づき、以下の7つの項目のうち、
4項目以上あてはまればリウマチと診断されます。

(1)朝のこわばりが1時間以上続く

(2)3つ以上の関節がはれる

(3)手首や指の関節(指先から数えて2番目または3番目の関節)がはれる

(4)左右対称性に関節がはれる

(5)X線検査で手指にリウマチ変化がある

(6)リウマトイド結節(皮下結節)がある

(7)血液検査でリウマトイド因子がある

                        ((1)〜(4)の項目は6週間以上続くことが条件)




 
用途 検査項目 基準値  
治療効果や症状
の強さ副作用の
有無を調べる
MMP3
(マトリックス
メタロプロテアーゼ)
男性:
36.9〜 121ng/mL
女性:
17.3〜59.7ng/mL以下
 関節の軟骨から作られる酵素
 関節の炎症(軟骨破壊)の程度に応じて高くなる
 RAでなくても陽性となる場合がある
血沈 男性:2〜10mm/h
女性:3〜15/h
 RAの症状が強いときは値が上昇
 貧血などでも高くなる
CRP (陰性)
0.3mg/dL以下
 炎症の程度に比例して値が上昇
 感染などがおこったときにも高くなる
病気を診断する
(RAの自己抗体を
      調べる)
リウマトイド因子(RF) (陰性)
(15IU/mL以下)
 IgGに対する抗体
 RA患者の約80%で陽性
 他の病気でも陽性となることがある。
抗CCP抗体
(抗環状シトルリン化
ペプチド抗体)
(陰性)
4.5IU/mL未満
 CCP(シトルリン化ペプチド)に対する抗体
 RAに対する感度・特異度に優れる(80-90%で陽性)
 2007年より保険で認められてRA診断に活用
抗ガラクトース欠損
IgG抗体
  (CAーRF)
(陰性)
6.0AU/mL未満
RAの場合に増える構造異常をもった抗体
(RA患者のIgGの糖鎖にはガラクトースが欠損していることが多い)
発症早期の陽性率が75%で早期診断に役立つ
抗核抗体(ANA) HOMOGENEOUS型:RA
NUCLEOLAR型:RA以外の疾患
 RA患者の20-30%で陽性
 健常者や高齢者でも陽性にでることあり。
 参考程度に使う。


 

ただ、関節に痛みが出る病気は関節リウマチ以外にもたくさんあり、
関節リウマチであっても早い時期にはなかなか診断がつかない場合もよくあります。

リウマトイド因子という血液検査も、患者さんの80〜90%で陽性となりよく行われますが、
関節リウマチ以外の人や健康な人でも陽性となることもあり、これだけでは確定診断はできません。

最近、抗CCP抗体という検査が可能となって、これが陽性に出れば、
80〜90%の確率で関節リウマチと診断できるといわれています。

また、MRIではX線検査ではみられないリウマチ変化がみられることがあり、
これらを組み合わせることによって早期診断が試みられています。

 関節リウマチと診断されれば、関節炎の状態、薬の効果、薬の副作用や合併症の
チェックのための血液検査を行います。

関節炎の状態は、赤血球沈降速度、C反応性蛋白(CRP)、MMP‐3などで判定します。

また、X線検査やMRIなどによる画像検査で関節破壊の状態を把握します。


              参考HP:家庭の医学
                                   諸岡整形外科病院・諸岡整形外科CL